夜光貝 七変化
ブログも新しくなったので、夜光貝についても再度ぼちぼち書いていきます。
まずは頭だしってことで、夜光貝の丸ごと磨きからご紹介。
夜光貝ってのは、奄美以南の太平洋の熱帯海域に分布しております。
名前の由来は、屋久貝(やくがい)から転じたと言われてまして、
けして自ら光る訳ではないのですが、その真珠層の輝きはまさに夜光貝にぴったり。
古くから螺鈿や貝細工の材料にされている由緒ある貝なのです。
さざえの仲間ですが、大きいものは貝殻だけで2kgを超えるものもあって、
その迫力はすごいものがあります。
はじめて見た人はギャーって思う人もいるでしょう。
でも、食べておいしい、磨いて楽しい、優等生くんであります。
では、どんな貝か見ていきましょう。
まずは、海から取ってきたままの状態の原貝といわれる状態です。
海中生活が長いので、貝殻の周りには石灰分や藻などがびっしりはりついてます。
アクセサリーを作るときは、この状態からカットしちゃいますが、
置物や貝殻ランプを作る場合は、こいつをキレイに磨いていきます。
石灰層をキレイに落とすと貝自身の表層が現れてきます。
多くはだいたいこんな茶褐色の感じです。
この貝はまだ若いのでキレイなお肌をしてます。
大型になってくると、虫食いと呼ばれる穴があったりするので、
この時点でこのまま磨いていくか、使える部分だけ切り出すか考えます。
夜光貝は「青貝」と呼ばれることもあるようです。それはなぜか?というと、
表面の硬い層を削ると、このように見事な青(緑)の層が現れるのです。
このグリーンの出方はかなり個性があって、一生懸命頑張っても期待はずれってことも多いです。
これくらいの色が出てると、このまま仕上げ磨きを進めて、グリーンシェルの置物として飾るのも
なかなかよろしいかと。
これをさらにひたすら磨いていくと真珠層が現れてきます。
人によっては、ぜ~んぶ丸裸状態のツンツルテンにしちゃうかたもいますが、
個人的には、角の部分や緑層を少し残したほうが自然な感じがして好きです。
かなりの根性と気合が必要ですが、ひたすら磨くことで、ニスなどの塗料を一切使わずに、
このような光沢が得られるで、完成したときの喜びも大きいです。
これくらい磨いたものだと、中に豆電球を入れれば貝殻ランプに早変わりです。
表面に細工加工したりすれば、一段と芸術性もアップするでしょうね~。
私の場合、気合は結構あるんですが、芸術的な技やセンスが無いのでここまでです(笑)
あーー、すみません、七変化じゃなくて五変化で終わってしまいました(^^;
残りの二変化は、いずれまた。
コメント
はぁ~ アクセサリーになるまでかなりの重労働なんですね(*_*)
今日、また一匹カワイイ女性の所に養子に行きましたよ~^m^
アミさん、どもです。
そうなんです。結構大変、、、いや、かな~りの重労働であります。
専用の工具を持っていれば、そこそこ楽に出来るんですが、
私の場合、気合だけで作りますので(笑)
なので、気合がバッチリあるときしか作業出来ないので
なかなか完成品が出来ないのであります(^^;